回収率をどうやって向上させるか
事前のPRとリマインド
回収率をあげるためには「事前のPR」と実施中の「リマインド」が重要です。
事前のPRで、重要性を十分理解していれば調査に協力する従業員の割合も増え、回収率の向上が期待できます。
また、調査の実施を社内に強くPRすることは、アンケートを活用して組織にインパクトを与えたり、社員一人ひとりに気づきや行動変革を促す上でも、重要になります。
事前PRの際、伝達する内容は「○○の目的のために、△△な調査を実施する」といった目的や背景と、各種実施要綱(実施期間・締切、対象者、方法、記名・無記名、・・・、活用方法等)になります。
伝達方法は、まずトップ(もしくは担当部門役員等)からメッセージを発してもらうことが重要です。方法は問いません。
トップから全社員へのダイレクトメール、調査票の表紙にトップからのメッセージを署名入りで入れる等、いくつか考えられます。
事前のPR段階で、実施する目的やメッセージと、経営が重視しているという思いの強さを伝え、従業員にそれを感じてもらうことが重要です。
経営トップが重視していないものに社員も関心を寄せません。
しつこい位でちょうどいい!?
調査の企画・主催部門と比べると、一般の従業員との温度差は大きなものです。
実施案内においても、3回伝えて、ようやく1回分伝達される位の感覚で取組みましょう。
複数の方法で徹底する位でちょうどよいと思います。
例えば、トップからのメッセージが文章回覧やイントラネット、直接メールで発信され、かつ、正式なマネジメントラインを通じて(役員会→部門長会→部長会→部会)発信、案内を伝達し、直前には、担当部門長から、メール等で事前の案内として伝達する。この位に徹底しましょう。
また、回収率向上の観点からは、アンケート実施中のリマインド(思い起こさせる)も重要です。
例えば、次のような形で・・・
「締め切り1週間前ですが記入されましたか?」
「締め切り3日前になりました!」
「明日、締め切りです!」
等々、イントラネットや全社メールを活用しリマインドしましょう。
事前の告知で十分重要性を認識していたとしても、ついつい日常の仕事に埋もれてしまいがちです。
せっかく実施するのであれば、9割以上の回収率は見込みたいものです。
これらの事前PR、リマインドについても、誰から発信するのか、どうやって発信するのか等々、予め計画しておきましょう。
社風にもよりますが、普通に実施して回収率は7~8割程度だと思います。
9割以上の回収率を獲得するためには、上記のように抜かりなく、しつこい位、事前PR、実施中のリマインドを行なうことが欠かせません。